関堂幸輔が担当する大学院の特論科目について
大阪工業大学・知的財産研究科・専門職学位課程(知的財産専攻)
位置づけとねらい
専門職大学院における特論科目は,“advanced study”
と英訳されるように,学部の講義科目ないし大学院での要論科目よりも一歩進んだ内容・形式であることが期待されます。すなわち,少人数で行われる演習科目には及ばないものの,座して話を聴いて受け取るだけの授業ではなく,受講生がある程度主体的に取り組んで考えるものである,と位置づけられましょう。
こうした点に鑑み,私関堂が担当する特論科目(不正競争防止法特論およびコンテンツ知的財産特論)では,受講生の主体的関わりを持たせつつある程度の受講者数(20~30人程度)でも運営できるよう,以下の方法で授業を行うこととします。
なお,2010年度以前のシラバス(履修要項)においては下記と異なる内容の部分もありますが,すでに授業内にて口頭で伝えてあるように,下記に従って実施し,それに基づいて成績評価を行います。
授業の方法
まず担当者(関堂)が各回ごとの授業内容に応じて “テーマ” を選定し,これについて受講生(出席者)全員で討論をします。討論の形式はいわゆるディベート方式で,受講生を二つのチームに分け,それぞれの立場から検討・発言していただきます。
通常,テーマの選択・決定と実際の討論とは授業の回を跨いで行われますから,受講生は各自の責任において,当該テーマに関する調査・研究をし,討論に臨むことになります。それぞれのチームにおいて協議をするのももちろん可です。
討論への参加は必須です。発言のない者は当該回の授業を欠席したものとみなします。関堂の担当する大学院授業科目では「平常点100%」で評価しますから,開講期間中一度も発言がない者は,たとい授業に(物理的に)出席していたとしても必然的に不合格(落第)となります。
よくある質問に対する回答
- 昼夜両開講の授業で,日程によっては履修登録したほうと別の時間帯の授業に出席したいのですが。
☞ 原則として,履修登録にかかわらず都合のいい時間帯で受講してもらっても構いません。その際のチーム分け等についてはそのときの担当者の指示に従って下さい。
- 昼夜両開講の授業で,昼と夜の両方の授業に出席したいのですが。
☞ 構いません。しかしチーム分けが一方でのみなされている場合があります。その際にいずれか一方のチームに編入するか,あるいは中立に位置するか等は,担当者と相談してその指示に従って下さい。
- インターンシップの研修等によって出席することができないことがありますが,救済してもらえませんか。
☞ 正当な事由による欠席もあるでしょうが,その一事のみをもって救済するということはいたしません。悪しからず。どうしても討論に参加して評価を得たいというのであれば,例えば他の受講生に自分の意見を託して代わりに表明してもらうなどの手段を受講生において講じて下さい。
- 昼夜両開講の授業で昼と夜では進捗・内容に違いはありますか。
☞ 進捗はなるべく合わせる方向で担当者が討論を誘導します。内容,とりわけ個々人の発言は,当然ながら昼夜でまったく異なることがあります。討論次第ではまったく違う方向に話が進んでいくこともあるでしょう。それはそれで構いません。
- 自分は発言が苦手です。どうしても発言しなければいけませんか。
☞ はい。どんなことでも,考えたこと,疑問に感じたことなど,実際に述べる訓練をしましょう。明らかな誤謬・誤認等があれば担当者が指摘・訂正しますが,それを恐れずに積極的になることが肝要です。受講生によっては,大勢の他人の前で発言できないということで担当者に個人的にメール等で意見を送る者もいますが,原則としてこれは評価しません。
- 期末にレポートを課したり,試験を行ったりしてくれないのですか。
☞ 前述のように「平常点100%」で評価します。レポート課題を実施したことは過去にはありましたが,「他の科目と締切等調整してくれ」だの要求があったり,結果的に出てきたレポートが散々だったりで,およそ評価の対象とするに忍びないことが多かったのでやめました。
- 討論で同じチームになった人が非協力的です。どうにかなりませんか。
☞ それは担当者の与り知らぬところです。己自身だけで調査・研究(予習)をして討論に臨むもよし,他者を信用して分担するもよし。受講生の側で判断して行って下さい。
- 先生は正解を教えてくれないのですか。
☞ 討論では「正解」がない場合もあります。むしろそのほうが多いくらいです。実際の事例を取り扱う場合では,現実の裁判ではどちらか一方に軍配が上がっていることになっていますが,それとてその判断が無条件で正しいということにはなりません。裁判例に対してでも批判する姿勢で臨むこともまた必要なことではないでしょうか。
