コンテンツ知的財産論 (大阪工業大学・知的財産学部)
複合型コンテンツについて,その特徴と特有の問題を検討する。
すでに前講までで何度も述べているように,デジタルにあっては文字・画像・音声その他すべての情報は符号化される。これが複合コンテンツとしての 「マルチメディア・コンテンツ」 の存在を可能ならしめる一番のポイントだろう。
また上記のように,マルチメディアの要素として 「双方向性」を掲げる立場もあるが,これについても同様の点から理解できる。すなわち,符号化された情報を個々の要求(その要求さえもデジタルで符号化された信号により行う)に応じて供給することは難なく行えるし(そこではデジタル信号を伝達するインフラさえあればよい),利用者がそのような情報を加減することもまた可能となる。
ウェブページ,すなわち HTML 文書にあっては,比較的早い段階から,画像等を埋め込んで文書中に表示するといったことが可能なように規格化されていた。一時はブラウザ(ウェブを閲覧するためのアプリケーション)ごとに独自の拡張規格を積極的に取り込む動きも見られたが,現在は非営利団体 W3C によってウェブ関連技術の標準化が図られている。
近年では,DHTML(ダイナミック HTML)や Ajax(Asynchronous JavaScript + XML)などの技術により,より動的で双方向性の高いウェブページ,ひいてはウェブ・アプリケーション(Google Map 等に代表される,ブラウザ上で動作するアプリケーション)までもが登場するに至っている。(後掲する予定の “Web 2.0” とも関連)
プレイヤーがコントローラ等を介して入力する何らかの情報をコンピュータが演算し,その処理結果に対してさらにプレイヤーが入力するという一連の動作を繰り返すことで行われるゲーム(遊戯・娯楽)
コンピュータ関連技術の発達に伴い,ゲームにおいても特に映像・音声の表現能力が飛躍的に向上し,また通信機能およびその環境の充実と相俟って,情報統合と双方向性という意味でのマルチメディア化はいっそう進んでいる。