コンテンツ知的財産論 (大阪工業大学・知的財産学部)
デジタル・データたるコンテンツを特徴づける要素の一つとして,“メタ・データ” が挙げられる。ここではメタ・データを活用したコンテンツの新たな楽しみ方を知る。
コンテンツの新たな楽しみ方を知るうえで音楽を例に挙げる。まずはデータを変換するところから始めよう。
とりわけ音楽コンテンツは,デジタル化の影響を強く受け,これが多様な利用・活用を可能にさせていると思われる。その理由は以下の点に求められよう。
→別の形式にして聴いたり持ち出したりする土壌があった
→高圧縮率・高音質と高普及率を目指して競うように
→結果的にユーザの手による容易な変換を可能にした

データの欠落がない圧縮方式で,復号(解凍)すると圧縮前のデータを完全に復元できる。容量は比較的大きくなる。例として以下のような形式が挙げられる。

データ欠落と引き換えに圧縮効率を高めた圧縮方式で,復元はできない。主に,人間が認識しにくい部分(高周波数等)を削るなどしてなされる。容量をかなり小さくできる(右図の例でいうと,アルバム全曲で 75MB程度)。同じく,以下のような形式がある。
→MP3 における “ID3 tag” のように,不可逆圧縮音声データのほとんどは,この方法による。
→可逆圧縮音声データに多い。またこれらのファイルをまとめて(コンテナに格納して)一つのファイルにすることもできる。
⑵ 

上記のように処理された音声データ(ファイル)を適切なアプリケーションやハードウェアで再生すると,楽曲ないし音声データ自体に関するさまざま情報が表示される。
また,こうした情報をマークアップ言語で構造化し,それをネットワークを通じて配信することで,自分がコンピュータ等でいつどんな楽曲を聴いたのかを発信することができる。
実際のコードは,コンピュータのユーザ別設定ディレクトリ(Documents and Settings\〔ユーザ名〕\Application Data\mixi\mixi\mixi.plist)に以下のような XML で記述され,保存される。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple Computer//DTD PLIST 1.0//EN"
"http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
……〔アカウント情報略〕……
<key>Reports</key>
<array>
<dict>
<key>date_reported</key><date>2006-11-08T21:07:00Z</date>
<key>params</key>
<dict>
<key>song_album</key><string>Halloween</string>
<key>song_artist</key><string>Frank Zappa</string>
<key>song_genre</key><string>?</string>
<key>song_title</key><string>Ancient Armaments</string>
</dict>
<key>state</key><string>reported</string>
<key>type</key><string>song</string>
</dict>
……〔以下略〕……
</array>
</dict>
</plist>