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法学 Ⅰ (大阪工業大学・知的財産学部・1年2・4組)

2005年度学期末試験

試験実施: 2005年 7月20日 →【解答・解説へ


問題 Ⅰ.以下の設問文につき,その内容が正しければ○,誤っていれば×を,それぞれ解答欄に記入しなさい。 [3点×15問=45点]

  1. 2005年5月30日の11:00に,1ヵ月後に返済するとの約束で金銭を借りた場合,2005年6月30日の24:00までに返済すれば履行遅滞(返済が遅れること)にはならない。
  2. 犯罪の成立は故意を要件とするので,過って人を殺してしまった場合は犯罪とはならない。
  3. 民法1条の3は権利の濫用を禁じている。
  4. わが国における国民主権の理念は,実際の政治上では国会を中心とした代表民主制の原理を通して具体化されている。
  5. 2005年7月20日に生まれた者は,2006年7月19日の24:00に満1歳に達する。
  6. 表現の自由は基本的人権の中でも最も重要なものの一つであるから,これに対する制限は一切許されない。
  7. 内閣は,罷免の訴追を受けた裁判官を裁判するために弾劾裁判所を設置する。
  8. 生存権を規定する日本国憲法25条は,国の責務を宣言したにとどまり,国民に具体的権利を賦与したものではないとされている。
  9. 「法」も「宗教」も,政治的に組織化された社会の規範であるという点で共通している。
  10. 「AはBである」という文を「AはBでない」と解釈する手法を,反対解釈という。
  11. いわゆるいかさま賭博は,賭博罪の構成要件に該当しないと解されている。
  12. わが国の裁判所は,憲法判断に立ち入るまでもなく事件を処理できる場合には,憲法判断を回避することを準則としている。
  13. 母体保護法に基づく医師による人工妊娠中絶の施術は,法令による正当な行為であるから,刑法上の業務上堕胎罪を構成しない。
  14. 一定の人々の間で反復継続して行われてきた行動型でそれらの人々の間で拘束力を感じられるようになったものを「習慣」という。
  15. 日本国憲法が定める違憲審査権は,最高裁判所にのみ与えられた権限であり,その他の下級裁判所はこれをもたない。

裏面に続く

問題 Ⅱ.次の⑴~⑶の言葉を簡単に説明しなさい。 [5点×3=15点]


問題 Ⅲ.次の新聞記事(一部省略・仮名)において取り上げられている事件に関し,社会一般からは当該刑事事件判決の妥当性を疑問視する声があがっている。これを法学的視点から考察して,一般の疑問に答えるように論じなさい。 [40点]

民事「有罪」被告に無罪

藤沢女性死亡横浜地裁判決 殺害認定に疑い

神奈川県藤沢市で93年12月、宝石店店員A子さん(当時25)が焼けた自宅アパートから遺体で見つかった事件で、殺人と現住建造物等放火の罪に問われ、無期懲役を求刑された……元会社員Y被告(30)に対し、横浜地裁……は2日、無罪判決を言い渡した。A子さんの両親が起こした民事裁判の判決(確定)では、被告がA子さんを刺して無理心中を図ったと認定されており、刑事と民事で判断が分かれた。

…〔中略〕…〔判決は〕「被告がA子さんの首を刺し、灯油をまいた蓋然性は認められるが、関係証拠からは行為の前後関係を判断できず、これらの行為を被告がしたのか、被告が強要してA子さんが行ったのか、分担したのか確定不可能だ」と指摘。被告を放火殺人の犯人と認定するには「合理的疑いをいれる余地がある」と結論づけた。〔以下略〕

2003年6月2日付 朝日新聞 1面

以上,お疲れさまでした。楽しい夏休みを!♪




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